「にやけて」ますか? ~国語・正しい意味について~

ちょっと個性的な、「新明解国語辞典」
こんにちは。フィロソフィア柏尾教室総務の細川です。
先日、宿泊先のホテルでたまたま手にとった新聞に、ちょっと面白い記事が載っていました。
文化庁が毎年行っている「国語に関する世論調査」についての紹介です。
記事によると、「にやける」という言葉を正しく理解していた人は、全体の1割程度だったそうです。10人に1人しか正しい意味を知らない、というのは、なかなかですよね、、笑
ふだんなにげなく使っている日本語ですが、本来の意味はじつは違う、というのがほかにもあり、文化庁のページでその一部が紹介されています。
参考:文化庁「国語に関する世論調査」(PDF形式) ※P.50~53をご参照ください
「えっ?」という驚きがあるので、今日は、日常にある言葉の「正しい意味」「誤った使いかた」についてのお話をしてみます。
🎲クイズ:この言葉、どちらが正しい?
ここで、ちょっとクイズです。
「役不足」(やくぶそく)という言葉、本来の意味は次のどちらでしょうか?
A. 力量に対して役目が重すぎること
例:新人にはこのプロジェクトは役不足だ。(=力が足りないから大変すぎる)
B. 力量に対して役目が軽すぎること
例:彼ほどの実力者にこの小さな役目は役不足だ。(=もっと大きな仕事を任せるべきだ)
答えを見る
……正解は B です。
どうでしょうか?みなさんは正解できましたか?
「役不足」は「この役目では物足りないくらい力がある」という意味。
「そんな仕事、おれには簡単すぎて役不足だぜ」みたいなのが正しいわけです。あんまり言う人いないかもしれませんが、、、笑(私は言います。)
ところが、実際には「力が足りない」という逆の意味で使われることがけっこう多いんですよね。
もっとも、これは「誤用(あやまった使いかた)が多い言葉」の代表格としてよく話に出るので、逆に正しい理解が進んできていると言えるかもしれません。笑
📊データで見てみると
文化庁の調査で紹介されていた「誤解されやすい言葉」については、ほかにもいくつか取り上げられていました。
たとえば……
- 潮時 → 誤用:ものごとの終わり 本来の意味:「ちょうどよい時期」
- したり顔 → 誤用:知ったかぶりの顔 本来の意味:「得意げな顔」
- 付かぬこと → 誤用:些細でつまらないこと 本来の意味:「話と関係のないこと」
調査結果を表にすると、次のようになります。
| 語句 | 本来の意味 | 誤用されがちな意味 | 正しく理解した人の割合 |
|---|---|---|---|
| にやける | なよなよしている | 薄笑いを浮かべる | 10.5% |
| 役不足 | 力量に対して役目が軽すぎる | 力量に対して役目が重すぎる | 45.1% |
| 潮時 | ちょうどよい時期 | ものごとの終わり | 41.9% |
| したり顔 | 得意げな様子 | 知ったかぶりしている様子 | 64.5% |
| 付かぬこと | それまでの話と関係のないこと | 些細でつまらないこと | 45.6% |
出典:文化庁「国語に関する世論調査」(令和6年度)
📖言葉の変化と国語学習
言葉は時代とともに変化します。
「誤用」とされてきた意味が、やがて辞書に新しい意味として追加される、つまり、それ「も」正しい、と認められて辞書に正式に載ることもあります。(このお話は、次回に!)
ただし、学習で気をつけるべき点は、学校教育や入試で問われるのは、基本的に「辞書に載っている意味」というところですね。ふだんこうやって使ってるから、という考えで答えると、テストではバツになってしまうことがあるので要注意です。
つまり、「本来の意味」を理解しておくことが欠かせないんですね。
✍️まとめ
今回の文化庁の調査をつうじて、意外と知らない正しい日本語、というのがけっこうあるなと改めて感じました。
大量の言葉が行き交う現代ですが、少し立ち止まって、言葉の本来の意味を、調べてみてください。
面白いし、定期テストや入試でも役に立ちますし、(もしかしたら)モテるかもしれませんよ。
それでは、明日は、続きのお話「本来間違ってたのに認められて辞書に載っちゃった言葉」について少々。
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