【理科】消しゴムの不思議(後編) ~練り消しとフリクションの違い~

なんかやっちゃう、練り消し作り。
こんにちは!戸塚区柏尾町の学習塾、フィロソフィア柏尾教室講師の中臺(なかだい)です。
前回は、皆さんの身近にある、消しゴムのしくみについてお話ししました。
☆前回のブログ『【理科】消しゴムの不思議(前編)~文字を消すしくみ~』はこちら
今回は、前回に引き続き、消しゴム関連のお話をしたいと思います。
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消しゴムと言えば、私が小学生の頃、流行っていたものがあります。
…何を隠そう、それは消しカスで作る練り消しです。
「汚いからやめろ」と言われながらも作ってしまう消しカス練り消し。私も当時作ったことがあります。
まとまっていく感覚が楽しかったのでしょうかね、今となっては何がよかったのか全く分かりません笑
(ちなみに私は二十代ですが、うちの塾の、アラフォーの塾長と総務もやっていたとのことなので、時代を超えてみんなやってるみたいです 笑)
ブログを読んでくださっている方の中にも、子どもの頃消しカスを集めて丸めて「練り消し」を作った経験がある人も多いでしょう。
あれ、じつは、ちょっとした「物理変化」が起きています。
✏️ 練り消しは「物理変化」でできている
消しカスには、削れたゴムの断片・黒鉛の粒・紙の繊維などが混ざっています。
・手でこねることで、体温と圧力によってゴムが柔らかくなり、分子同士が再びくっついて弾力を持ちます。
そのため、最初のうちは黒鉛を少しだけ吸い取ることができるのです。
・しかし時間が経つと、手の油分や空気中の酸素を吸って表面が酸化し、どんどん硬くなります。
・黒鉛や紙の繊維が内部に溜まることでも可塑性が失われ、消しにくく、やがてカチカチになります。
つまり「消しカス練り消し」は一時的に消しゴムとしての機能を持ちますが、分子レベルでは劣化していく再生品なのです。
再生品と聞くとエコな感じもして、なんだかいいことしているようにも感じますね 笑
🖊️ みんな大好き、フリクションペンは「化学変化」
そして今日はもう一つ、フリクションペンのしくみについてもお話したいと思います。
フリクションペン(消えるボールペン)も「こすると消える」ように見えますが、しくみはまったく違います。
消しゴムは、摩擦で黒鉛を物理的に削り取る「物理変化」。
一方フリクションは、摩擦によって生じた熱(約60℃)でインクの色素を無色化する「化学変化」です。
つまり、フリクションで「消える」のは、インクが紙からなくなるのではなく、透明になって見えなくなるだけです。
温めると消え、冷やすと再び色が戻る性質があります。
だから、正式な書類などでは「消えないボールペンで(フリクション不可)」などと明記されてるんですね。重要な書類で文字が消えたり、逆に出てきちゃったりしたら困りますからね。
📘 今日のまとめ
●消しカス練り消しは、「物理変化」。
一時的に柔らかくなり使用できるが、酸化や汚れで劣化して使えなくなる。
●フリクションは、「化学変化」。
インクの色を透明化させている。消えているわけではないので、重要書類などでは使えない。
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いかがでしたでしょうか。
前回・今回と消しゴムについてお話ししてきましたが、消しゴムひとつとっても、様々な科学のしくみが詰め込まれていることがわかりましたね。
当たり前に思っていても、じつは勉強と密接…なんてことも少なくありません。
次に消しゴムを使うさいには、この消しゴムブログを思い出してみてくれたらうれしいです!
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