【講師紹介・指導方法】怒るときに気をつけていること ⑥否定文を肯定文に変換して伝える
「○○しちゃダメ」よりも、「○○しよう」のほうが伝わる
こんにちは!横浜市戸塚区柏尾町の学習塾、フィロソフィア柏尾教室講師の中臺(なかだい)です。
前回のブログでは、「今後どうなってほしいかを考えて伝える」ことについてお伝えしました。
子どもたちの未来を見据えて「こうなれたらいいね」と示すことで、行動が前向きになりやすいという内容でしたね。
☆前回のブログ「今後どうなってほしいかを考えて伝える」はこちら
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今回は、その続きとして
「○○しちゃダメ」と伝えることのデメリットと、「○○しよう」に変換して伝えることのメリット
についてお話したいと思います。
「○○する」の部分が強く印象に残る
「○○しちゃダメ!」という言いかた、つい使ってしまいますよね。
でもじつはこの伝えかた、前回お話ししたとおり、望んでいる効果があまり得られない傾向があります。
認知心理学の分野で、
否定文の理解には「いったん肯定形の意味を頭の中で作る → それを打ち消す」という二段階の処理が必要になるためメッセージが伝わりづらい
という研究がある、と前回お話ししました。
「○○しよう」という肯定文に比べると、「○○」+「しない」と、情報処理に手間がかかるので、直感的に響きづらいということですよね。
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否定の言葉を聞くと、まず「行動そのもの」を頭の中にイメージしてしまう。
たとえば…
・「走っちゃダメ!」 → 頭に「走る」が浮かぶ
・「忘れ物をしないで!」 → 「忘れ物」が浮かぶ
・「勉強をサボっちゃダメ!」 → 「サボる」が浮かぶ
そして、この 「浮かんだ行動そのもの」=「○○の部分」が強く印象に残るため、逆にやってしまうことがあるのです。
これは大人でも同じで、
「絶対に今日の会議で噛まないようにしよう…」と思えば思うほど噛んでしまうという経験、ありませんか?
あれと同じですね。笑
「スマホを使うな」ではなく「使うなら廊下で」
これは私が自習室で実際に行っている声かけです。
自習中、ついスマホを触ってしまう子がいたとき、私は基本的に、
「スマホを使っちゃダメ!」
とは言いません。
その代わりに、
「もしスマホ使いたいなら、廊下に出て使ってね。」
と伝えるようにしています。
つまり、スマホを使うことを全否定せず、「使うなら場所を変える」というルールと代替を示すわけですね。
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このような声かけをすることで、
・子どもがなにをすればいいか理解しやすくなり、結果的に自習室内ではスマホを触らなくなる
・指示が具体的なので、反発も起きにくい
という、良い状況が生まれます。
特に中高生は、「ダメ!」と言われると反発しやすい時期です。
だからこそ、行動の選択肢を与えながらルールを守ってもらうのが効果的なんですね。
「ダメ」よりも「こうしてほしい」
「ダメ!」よりも「こうしてほしい」という伝えかたに変えるだけで、良い行動に結びつきやすくなります。
例えば、
「走らないで!」 → 「歩こうね」
「忘れ物をしないで!」 → 「次は持ってこようね」
「勉強をサボっちゃダメ!」 → 「勉強を頑張ろうね」
このように声かけのしかたを変えると、「なにをすればいいか」が明確になるので、子どもも迷いなく行動できます。
そして何より、「なってほしい姿」を示す叱りかたに自然とつながっていきます。
これが、前回までお話ししてきた「怒るではなく、叱る」というスタンスにもリンクしている部分です。
まとめ
今回は「○○しちゃダメ」という伝えかたのデメリットと、ルールや代替を示すことのメリットについてお伝えしました。
・そのため「ダメ!」な行動が記憶に残ってしまう
・「禁止」より「こうしてほしい」が行動へつながる
・スマホの例のように、全否定ではなく、具体的な代替行動を示すと効果的
叱るというのは、子どもを否定することではなく、子どもの未来のために軌道修正することです。
そのためにも、
「ダメ!」ではなく、「こうしてほしい」「こうなれたらいいね」という伝えかたになるように意識して、日々指導にあたっています。
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次回は、「できたら?その先は?」についてお伝えできればと思います!
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