ドイツと豚肉料理(中編)~社会・食と宗教~

2025年10月5日

ドイツの豚料理と宗教背景

ドイツ最古のゴシック教会の一つ、エリザベート教会

こんにちは!横浜市戸塚区柏尾町の学習塾、フィロソフィア柏尾教室講師の相澤です!

昨日は、「なぜドイツには豚料理が多いのか」について書きました。

今回は、そこに宗教が絡んでくる、というお話をします。

「~教では豚肉は食べられない」のように機械的にただ暗記するより、圧倒的に覚えやすく、そして面白くなります。ぜひ読んでくださいね!

👉前回の記事、「ドイツと豚肉料理(前編)~社会・料理と地理は仲良し~」はこちら!


🐖 ヨーロッパは豚に寛容である

なぜドイツには豚料理が多いのか?
それは、豚というものが宗教的背景や保存食の発達により、日常の食文化の中心として、ヨーロッパに根付いたから、というのが、大きな要因です。

世界には様々な価値観があります。
つまり、ヨーロッパのような豚料理を歓迎する地域がある一方で、宗教的な理由で、「豚は“不浄”」としている地域もあるのです。


🕌 イスラム教やユダヤ教圏では、豚はどんな存在か

ヨーロッパと対照的に、中東を中心とした宗教・文化圏では豚が「不浄」とされ、食べることが禁じられています。

【イスラム教】

・発展した地域(西アジア〜北アフリカ)は、乾燥帯
・豚は水や穀物を多く必要とし、暑く乾いた地域では飼育が難しい
・コーラン(イスラム教の聖典)には「豚肉を口にしてはならない」と明記されている

【ユダヤ教】

旧約聖書(ユダヤ教の聖典)に、豚を食べることを禁じる記述があります。
※「キリスト教の聖典=旧約聖書+新約聖書」なので、ユダヤ教とキリスト教の聖典は重なっている部分が多いです。そのためにこの2つの宗教は混同しやすいですが、豚の扱いは、以下のように違っています。

少し応用的な知識を覚えたい中学生は、「ユダヤ教→旧約聖書」、「キリスト教→旧約聖書+新約聖書」は知っておくといいですよ。文系の高校生は必須ですからね!

●よくある誤解:「豚は水を汚すから不浄」説
豚には泥や水に入る習性があり、古代の人々が「水を汚すと感じた」可能性はあります。
しかし、これについては聖典に根拠がなく、後世の民俗的な解釈や俗説に近いです。
学術的に確実に言えるのは、「豚は聖典で不浄とされたため禁止された」という点であり、それはつまり掘り下げると、環境条件(乾燥地での飼育の難しさ)が背景にあると考えられています。


📖 まとめ

中学社会で習った(あるいは、これから習う)「三大宗教」や「気候帯と人々のくらし」を思い出せば、この違いがスッキリ理解できますね。

次回は、もーっと広く豚肉を見ていきたいと思います。


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