ドイツと豚肉料理(後編) ~社会・グローバル化~

ブラートヴルスト(ソーセージ)と、ザウアークラウト(キャベツの酢漬け)。ドイツと言ったらこれ!みたいな料理です。
こんにちは!横浜市戸塚区柏尾町の学習塾、フィロソフィア柏尾教室講師の相澤です!
中編では、豚肉をタブー(禁忌)とする地域を見ましたが、今回は世界全体と私たちの日本にも目を向けてみましょう。
👉前回の記事「ドイツと豚肉料理(中編)~社会・食と宗教~」はこちら
🌐 グローバル化
よくこの単語を耳にしませんか?――「グローバル化」。
中学公民ではまず初めに習う、重要な言葉ですよね。
皆さんはこの単語を簡潔に説明できますか?
答えは、「人とモノが国境を超えてつながること」 です。
そして実は、豚肉もこのグローバル化に巻き込まれているのです!
🥓 豚肉とハラール食品
中編で紹介したように、イスラム教では豚は「不浄」とされ、食べることが禁じられています。
世界には、イスラム教徒(ムスリム)が約20億人もいます。いまや、世界1位のキリスト教に迫る勢いで、追い越すのでは?という話もあるくらいです。
国を超えて共に暮らすためには、食文化への配慮が欠かせません。
そこで登場するのが 「ハラール食品」 です。
- ・ハラール(Halal):アラビア語で「許された」という意味。
- ・逆に、禁じられた、という意味の「ハラム(Haram)」という言葉もある。
- ・豚肉やアルコールを含まず、イスラムの戒律に従って処理された食品のこと。
✈️ 成田空港のハラール対応
日本でも、グローバル化に対応して「ハラール対応」が進んでいます。
たとえば、成田空港を見てみましょう。
日本最大の国際空港らしく、ターミナル内のレストランには「ハラール認証メニュー」が用意されていて、専用の調理器具や食器を使って調理されます。
イスラム教徒の利用客が安心して食事できるように配慮されているんですよね。これはまさに「グローバル化」が身近に現れている例でしょう。
🍖 実は日本も「豚に消極的」だった?
ここで一つ意外な事実を紹介します。
実は日本も、明治維新までは豚肉を食べる地域が少なかったのです。
江戸時代までは豚肉にかぎらず「肉食」そのものがあまり一般的でなく、むしろ仏教の影響で肉を避ける文化が広がっていました。
ただし、薬として食べる「薬食い」など、ごくわずかな例外は存在しました。
いっぽうで、琉球(沖縄)や薩摩(鹿児島)などでは豚を食べる文化があり、その流れを受けて現在の鹿児島県は畜産が盛んな地域として中学地理にも登場します。薩摩豚(かごしま黒豚)、なんて聞いたことある方もいるんじゃないでしょうか。
つまり「豚を食べる文化が当たり前」になったのは、全国的には明治以降のことなんですね。今では身近になりすぎて、なんだか信じられないような話ですが、、、。
私たちの国も、肉食の歴史はまだまだ浅いんです。
📖 まとめ
豚肉を食べる文化と食べない文化――。
成田空港の例のように、グローバル化によって、私たちの身近にも、文化の違いを感じる機会があちこちに転がっています。
ハラール食品は、人類が違いを受け入れ、尊重しながら共に暮らすための一つの答えだと言えるのです。
そしてじつは日本だって、歴史を振り返れば「肉食に消極的だった時代」があったんですね。
だからこそ、文化の違いを「遠い国の話」ではなく、自分たちの歴史や地理とつながる学びとしてとらえていくと、一気に視野が拡がりますよ!
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