【歴史】仏教と西洋文化の交わり④ 最終回・そして日本へ

2025年10月28日

仏教の旅最終回

奈良・東大寺の、東大寺盧舎那仏像。いわゆる奈良の大仏です。
(撮影:Mafue, CC BY-SA 3.0)

 

こんにちは!横浜市戸塚区柏尾町の学習塾、フィロソフィア柏尾教室講師の相澤です!

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ついに、仏教の旅も最終回です。

これまで、3回にわたって、インドで生まれた仏教が西域を通り、中国の北と南でそれぞれ発展していく姿を見てきましたね。

👉第1回、「【歴史】仏教と西洋文化の交わり① 西から東へ、仏教の旅路」はこちら
👉第2回、「【歴史】仏教と西洋文化の交わり② 北魏(ほくぎ)」はこちら
👉第3回、「【歴史】仏教と西洋文化の交わり③ 南朝」はこちら

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さあ、今回は、いよいよその仏教が日本へやってくる場面を見ていきましょう。

最後に私から、歴史の学習が楽しくなり、記憶も定着しやすくなるコツをお伝えしますので、ぜひ読んでくださいね!

🇯🇵 日本への伝来 ― 欽明天皇の時代

仏教が正式に日本に伝わったのは、6世紀中ごろ、欽明天皇(きんめいてんのう)の時代とされています。

百済(くだら)の国王・聖明王(せいめいおう)が仏像や経典を日本に贈ったことが記録に残っています。

これが「仏教公伝(ぶっきょうこうでん)」です。

このとき百済からは、学識の高い使節が派遣されました。
(伝承の中では、かつて漢字文化を伝えた王仁(わに)のような人物として語られることもあります。)
いずれにせよ、朝鮮半島を経由して南朝の文化が日本に届いたことは確かです。

🕍 仏教=総合知だった時代

飛鳥時代から奈良時代にかけての仏教は、今のように「人々を救う宗教」というより、政治・文化・学問・芸術のすべてを含んだ「総合知(そうごうち)」でした。

・仏教の教えは、政治の秩序を整える考え方として使われ、
・仏像や寺院建築は、最新の芸術・技術の結晶であり、
・僧侶たちは、学問を担う知識人でもあったのです。

つまり、仏教は「大陸から来た最先端の文明」そのものだったのです。

このことからも、非常に大きな影響を日本にもたらした存在だったことがわかりますね。

🙏 救いはまだ遠くにあった

「仏教=人々を救う宗教」というイメージがありますよね。
しかし、飛鳥・奈良時代のころの仏教は、まだそういう存在ではありませんでした。

当時の仏教では、救いは厳しい修行と戒律(かいりつ)を守る者だけのものと考えられていました。
つまり、庶民が救われる時代はまだ先のことだったのです。

鎮護国家(ちんごこっか)とは?

奈良時代には「鎮護国家(ちんごこっか)」という考えが広がり、仏教は国を守るための宗教とされました。

聖武天皇は、全国に国分寺・国分尼寺を建て、奈良の大仏(東大寺の、有名なあの大仏です)を造立して国家の安定を祈ったことは有名ですよね。

ここには、以前のブログで紹介した「北魏的=国家と仏教の結びつき」の要素も見えてきますね。

🪷 国家から私人へ ― 平安・鎌倉時代の仏教

時代が進み、平安時代になると、仏教は次第に国家の宗教から個人の信仰へと変わっていきます。

 

平安時代の仏教

平安の貴族たちは、きらびやかな仏教美術を通して「来世の安らぎ」を願いました。
その代表が、あの平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)です。
(10円玉に刻印されている、あの美しい寺院ですね!)

摂関政治の最盛期、藤原頼通が極楽浄土の世界を現実に再現しようとした建物です。

  

鎌倉時代の仏教

さらに鎌倉時代には、社会が大きく変わり、戦乱や災害が続きました。けっこう「激しい」時代ですよね。

そんな中で登場したのが、浄土宗・浄土真宗・日蓮宗・禅宗などの新しい仏教(鎌倉新仏教)です。
どれも「わかりやすく、だれでも救われる」ことを重視するものでした。

仏教はここで初めて、庶民の心に寄り添う宗教へと変わっていったのです。

 

簡単にまとめると

①飛鳥〜奈良:国家のための仏教(鎮護国家)
②平安:貴族の信仰・芸術との融合
➂鎌倉:庶民の信仰へ

この流れを見ると、仏教は「国家のための宗教」から「人々の心を支える宗教」へと成長していったことがわかります。

そして、その根っこには、中国の南北朝文化の両方、つまり、
「北の力強さと、南の柔らかさ」
が息づいている
んです。

🌸最後に。私が「伝統」について、いつも思うこと。

ここで、私が歴史に触れるときに常に考えていることを話してみます。

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私たちはよく「日本の伝統文化」と言います。
でも、その多くは外国から伝わったものを、日本人が工夫して育てたものでもあります。

仏教も同じです。

インドで生まれ、西域、中国、朝鮮を経て日本に届いたものであり、「文化のリレー」の結果、私たちの国でも栄えたのです。

「伝統」は、日本だけで作ったものではなく、世界の中で育ててきたものでもある。
旅路の中で育まれていったもの、と言ってもいいかもしれません。

常にこの視点を持って、教科書を読んでみてください。あらゆる場面でこの見方は活きてきます。

また、視点を固定せず、柔軟に物事を見る力が身につけば、勉強だけでなく、生き方にも自分の色が出ると思いますよ。

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これで、仏教の長い旅路もおしまいです。

またそのうち、他の時代、別の地域の「文化の旅路」を、紹介したいと思います。

旅にお付き合いいただき、ありがとうございました!


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