【講師・教室紹介】教室長が大切にしていること⑤ その子の『得意な受け取りかた』を見つける

2025年11月24日

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一人ひとりの「五感の特性」をみきわめた指導

 

こんにちは!
戸塚区柏尾町の学習塾、フィロソフィア柏尾教室講師の相澤です!

前回のブログでは、私が生徒と向き合うときに大切しているマイルール④「きちんと考えたうえでの『間違い』はOK」について書きました。

👉前回の記事はこちら。

今日のテーマは、マイルール⑤「その子の『得意な受け取りかた』を見つける」です。

一人ひとりに最適な指導をするために、私が常日ごろ意識していることをお伝えします。

※この記事では「発達特性」等について触れますが、あくまでも「現場での、多数の指導経験から培ってきた私の方法論」としてお話しいたします。医学の専門知識にもとづくものではありませんので、あらかじめご了承ください。


👀 視覚と聴覚どちらが優位かで、指導方法を変える

みなさんは、学習をするときに「五感のどれを使って情報を取り入れているか」考えたことはあるでしょうか。

たとえば、教科書を「読む」(黙読する)さいには、文章や文字という「視覚情報」からインプットします。
図表なども、視覚的に認知しやすいような体裁になっている、と言えます。

では、英語のリスニング、つまり「聴く」ときはどうでしょうか?

これは「聴覚(音声)情報」ですね。
(もしリスニングを視覚情報として処理していたら、それはそれで特殊能力として貴重ですが。笑)

図表は視覚、リスニングは聴覚、というのはわかりやすい例ですが、学習と結びついているのは視覚や聴覚だけではありません。

たとえば嗅覚によって匂いと想い出・場所などを結びつけて記憶したり、味覚がなにかの気分のスイッチになったり(コーヒーを飲むと学習モードに入れる、とか)、鉛筆でなにか文字を書くことで身体運動として記憶に刷り込まれたりと、五感はすべて学習に密接に関わっています。

つまり、「私たちは五感を駆使して学習・情報処理・記憶している」ということですね。

とはいえ、このなかでもとくにポピュラーで、勉強において直感的にわかりやすいのは、やはり視覚情報と聴覚情報です。

この2つをどのように使い分けて指導をしているか、お話しします。


🎧 視覚優位の人、聴覚優位の人

障害や特性のある・なしにかかわらず、「見て覚えるのは得意だけど、リスニングや聴き取り問題は苦手」という子や、逆に「聴き取りは得意だけど、地図を覚えづらい」、「図表から情報を拾うのが難しい」子など、多かれ少なかれ、一人ひとり偏りが出てきます。

五感という観点で言うと、視覚的な情報のほうが処理しやすい、聴覚(音)でインプットしたほうが覚えやすい、というような能力のでこぼこがよく見られます。

そして、そのでこぼこが極端にあらわれている生徒さんも、多く指導させていただいてきました。

どうしても苦手なところに目が行きがちですが、極端に得意・不得意が出る生徒さんの場合はとくに、アプローチの方法を柔軟に変えることで、学習効果を一気に高められます。

 

それぞれの「知覚の特徴」をみきわめる

 

たとえば、「暗記ができない」、「リスニングが極端に苦手」など、学習するうえでなにかしら大きな課題があるとき、原因を大別すると、

①単純な練習・訓練不足に起因する場合
②もともと持っている能力の偏りによって、やや不利な場合

という、2つのパターンがあると考えています。

 

①の場合は、何度も書いたり、リスニング問題に何度も取り組んで特訓するといった、量をこなすアプローチが必要になってきます。
シンプルに言うと、「もうちょっとがんばってたくさんやろう」ということですね。笑

そして、視覚優位、聴覚優位に着目するのは、②の場合です。

経験上、発達特性があると見受けられる生徒さんの場合はとくに、「視覚優位」「聴覚優位」が強く偏りとして出ていることが多いと感じています。


📝 生徒さんそれぞれの傾向に合わせて、伝えかたを変える

能力のでこぼこ、情報処理の特性は多かれ少なかれ必ず出てきますが、この偏り自体は、必ずしもネガティブなこととしてとらえなくていい、と考えています。

当塾(フィロソフィア柏尾教室)が得意としていることの一つに、「一人ひとりの特徴・特性をみきわめて、最も効果が高い指導方法を選んでいく」というものがあります。

具体的には、以下のようなかたちです。

 

視覚優位の生徒さんへのアプローチ

・指示を紙に書いて、視覚化する
・教科書の本文を図示してまとめる
・生徒さんの話を、こちらで表や図にして見せる
・私(講師)が説明した内容を、「一緒に図にしてみる」

図など、直感的に視覚で認知できるかたちにすることで、一気に入りやすくなります。

また、「図にする」という作業自体が、「耳で拾った情報を視覚情報に変換する」練習にもなります。
これは、英語のリスニングにかぎらず、他人の話を聴いて状況を理解する、相手の心情を想像する、というような能力を育てることにもつながります。
(耳からの情報をもとになにかを理解したり想像するとき、頭の中で、音声情報を映像化したり画像化するプロセスを経ていることが多いためです。)
いわゆる科目の学習とは少しずれますが、広義の教育において、ここは重要なポイントだと考えています。

 

聴覚優位の生徒さんへのアプローチ

・音読させる
・どのように考えたかを、口頭で説明してもらう
・音読させた内容をノートに書く
・指示や、大切な情報を強調して(繰り返して)話す
・ゆっくり区切って話すなど、処理しやすいスピードに調整して伝える

音読をさせたり、自分自身が考えたことを口頭で説明させることで、「自分の声を使って反復練習する」ことになります。
しゃべったことを一番近くで聴いているのは自分自身ですから、記憶が定着しやすくなります。

また、指示が複雑にならないよう注意しています。
音声の情報は基本的に瞬間瞬間で流れて消えていく(とどまらない)ものなので、複雑すぎたり一度に伝える情報量が多くなりすぎると、処理能力や記憶力の上限を超えてしまい、混乱するからです。

多くの情報を伝える必要があるときは、順序だてて、
「まずAをしよう。」→「Aはもう終わった?」→「ではBにいこう。」
というかたちで、適切な量に区切って伝えたり、答えさせたりすることによって、咀嚼しやすい状態にします。


🌈 今日のまとめと、シリーズ最終回について

五感のなかでもとくに、視覚と聴覚は学習においてポピュラーな(比重が大きい)知覚で、発達特性などによって、情報処理の得意・不得意が大きく出るケースを多く見てきました。

「苦手」「不得意」という表現だとネガティブですが、「視覚優位」「聴覚優位」という見かたができることも多々あります。

光の当てかたによって、ポジティブな特徴ととらえることもできますよね。

このスタンスで指導すると、それぞれの長所にスポットライトを当てることにもなりますから、生徒さんの自己肯定感が高まり、信頼関係も構築しやすくなる、と、経験から確信しています。

これからも、生徒さんそれぞれの特徴をみきわめてアプローチを柔軟に変えながら、「勉強が楽しい」と思ってもらえる授業をしていきたいと考えています。

今回は、私が大切にしているマイルール⑤「その子の『得意な受け取りかた』を見つける」についてお話ししました。

次回はいよいよ、今回のシリーズのラスト、「マイルール⑥ 『なぜ?』を大事にする」です。

「なぜ?」は、人生を豊かにする言葉です。

そして、生徒の「なぜ?」に向き合う姿勢は、当塾の大きな特徴です。

他の塾とはひと味違うテイストが伝わるようお話ししますので、お楽しみに!

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