【講師紹介・指導方法】怒るときに気をつけていること ⑤今後どうなってほしいかを考えて伝える
なってほしい姿をイメージしながら伝える
こんにちは!戸塚区柏尾町の学習塾、フィロソフィア柏尾教室講師の中臺(なかだい)です。
前回のブログでは、「受け止めの姿勢でワンクッション置く」ことの大切さについてお伝えしました。
ワンクッション挟むことで、お互いに話す余裕が生まれるということですね。
今回はその続きとして、
「今後どうなってほしいかを考えて伝える」
ということについてお話ししたいと思います!
☆前回のブログはこちら
「なってほしい」姿を、いつも頭の片隅に
みなさんは、自分の子どもがどんな子になってほしいと思いますか?
・優しい子
・約束を守る子
・勉強ができる子
いろいろあると思います。
私は講師なので、勉強に関しては、もちろんできるようになってほしいです。
でもそれだけではなく、
「目標に向かって自分で動ける子」になってほしいという思いもあります。
そして、その「なってほしい姿」を頭の片隅に置きながら、
「どう伝えるとその子の未来につながるか」
を考えるようにしています。
➷ 例①「簡単な計算はつまらない」と言う子の場合
数年前、「勉強はできるけど、簡単な計算はつまらないからやりたくない」という生徒がいました。
その気持ち、すごく分かります。
ただ、定期テストや高校受験の数学では計算の正確さ・スピードは必須。
この基礎練習を怠ってしまうと、そのときはなんとなくできても、どこかで必ず、困るタイミングが来ます。
そこで私はこう伝えました。
でもさ、その計算問題を、間違えずに毎回100点取れる自信はある?
めちゃくちゃ速く解ける自信はある?
先生に速さと正確さで勝てるかな?…勝負してみる?笑」
「まぁ勝負するかどうかは置いといて、簡単な計算を正確に速くこなす力って絶対必要になるんだよ。
その時に困ってほしくないからさ。
今はその練習だと思って集中して解いてみよう。すぐできるようになるよ!」
「簡単な計算は必要だからやりなさい!」と言われるより、
「未来のために必要なんだ」
と理解できたほうが、子どもは納得しやすいです。
➷ 例② 宿題がなかなか終わらない子の場合
宿題を終わらせられない子もいます。その週に学校の提出物が立て込んでいたりとか、体調を崩してしまったりとか……
理由はさまざまですが、私はこう伝えています。
「そっか、終わんなかったか。
んー、先生はやってこなかったことに対して怒るつもりはないよ。
やるかやらないか選んだのは君だからね。」
「でも本気で○○高校に行きたいなら、いやでもやらないとだよね。
難しかった問題があるなら、それは出してる側の責任だから無理してやらなくていいよ。『質問』として提出してくれたらそれで十分。」
「ただ、できる問題をやってこないのは受験生としてかなりまずい。
だから、どれくらいなら一日にできるか一緒に考えよう。予定がある日はそれも教えてね。」
子どもが本当に願っている目標を軸にすると、
「やらされる宿題」→「未来につながる宿題」
に変わります。
これは、モチベーションの上がりかたに大きな変化を生みます。
(一緒に考えよう。というのは相澤の記事にも載ってましたね!)
➷否定文は伝わりづらい
「○○しちゃダメ」は、じつはあまり効果がないこともあります。
認知心理学の分野では、否定文の理解には「いったん肯定形の意味を頭の中で作る → それを打ち消す」という二段階の処理が必要になると言われています。
そのため、肯定文に比べると理解に少し時間や負荷がかかり、結果として「○○しちゃダメ」というメッセージがそのまま伝わりづらい傾向があるということですね。
実際に生徒と接しているなかで、
「走っちゃダメ!」 → 「走る」
「忘れ物しないで!」 → 「忘れ物」
のように、「してほしくない行動の部分」だけが強く印象に残ってしまうケースがしばしばあると感じています。
いっぽうで肯定文は、読んだ瞬間にそのままの意味でイメージしやすいため、子どもにも伝わりやすいと言われています。
だから私は、
「ダメ」を伝えるより「なってほしい姿」を伝えるほうが結果的に動きやすいと思っています。
(この話は、次回のテーマとして書く予定です!)
➷ まとめ
今日は、
「今後どうなってほしいかを考えて伝える」
という部分についてお話ししました。
・なってほしい姿を先に思い描くと、伝えかたが自然と変わる
・子どもも大人も、前向きに動きやすくなる
・「ダメ」ではなく「こうなれたらいいね」を示すほうが伝わりやすい
こんなポイントが伝わっていたら嬉しいです。
次回は、今日最後に触れた、
「○○しちゃダメ」の伝えかたの難しさ
について、もう少し深く掘ってお話ししたいと思います!
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